JALとANAの違い 〜社風とキャリア編〜

CAになりたい

こんにちは。

 就活中の学生さんや中途採用を目指している社会人の方からよく聞かれるのが、

「JAL・ANAの違いは何か」ということ。

会社研究において、面接対策、内定を両方GETした、など人によって背景は違いますが、必ずと言っていいほど聞かれます。

両社を経験している現役のCA(Cabin Attendant)やGS(Ground staff) もいますが、なかなか少数派です。かくいう私も入社した会社にずっとおりますので、両社の実情を肌で感じることは不可能です。しかし、フライト業務以外で他方のCAとご一緒する機会があったり、学生時代からの友人なども他方にいたりと、情報交換をすることが多いでの、主観になってしまいますが、私の感じることをお伝えします。

大前提

まず前提として、どちらも良い会社だと私は感じています。「良い」の定義は色々あれど…世に言うブラックか否かと言われればそんなことはなく、法律にも会社の規定にも守られている大きな会社ですしね…長くなるので、ここに関してはまた後日。

JALもANAも基本的には、

・(社訓は違えど)公共交通機関としての使命は同じですし

・お給料に関しても(手当の名称などが異なりますが)総合的に考えるとはどちらも変わりはありません。

ですので、

・社風や

・どのような働き方やキャリアを築いていきたいか

で、どちらの内定も持っていて、どちらを選ぶか迷う方にとっては、上記のポイントを踏まえて選ぶのが良いでしょう。

社としての経営戦略などはもちろん違いますが、学生の方にそこまで考えろと言うのも酷ですので。

社風

JALの社風としては、経営破綻から変わった(変わらざるを得なかった)面ももちろんありますが、お客様も大事にしますが、やはり働いている人間へ優しいと感じます。労災の認定の仕方やお客様対応然り。

一方、ANAの社風としては、あたたかい雰囲気であると思います。そしてよく言われるのがJALに比べて圧倒的に体育会系です。新入社員、もしくはフライトメンバーの中で一番若年者(年齢ではなく、入社年次です)がやる仕事があったり。

キャリアのつみかた

キャリアの一例ですが、

ANAでは、入社してすぐに国内/国際線どちらの乗務資格を取得する訓練に入るので、若いうちから国際線を飛ぶことができ、仕事上ではありますが海外に何度も泊まりに行くことができます。

また、キャリアアップの流れとしては、エコノミークラスのサービス資格取得、ビジネスクラスのサービス資格取得をおこない、その後はエコノミークラスのパーサー(クラスの責任者)や国内線のチーフパーサー(便の客室責任者)としてマネジメントを学びます。

どんどん新たなことにチャレンジしていきたい方には良い土壌です。

入社4年目には責任者として権限委譲をされて、その中で自分の力を発揮できるのはキャリアアップの観点ではとても楽しいでしょう。

逆に言えば、1CAとして働きたい、マネジメントをしたいのではなく、CAとして飛びたいと言う気持ちでしたら、ANAでのキャリアの積み方は早いと感じるかもしれません。その場合でしたら、外資系航空会社やJAL、LCCの方が良いのかなと思います。

JALでは、

1CAとしてエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスのCA業務を全て学んでから、次のステップとしてパーサー(各クラスの責任者)やチーフパーサー(便の客室最高責任者)のマネジメントを学んでいきます。両社、同じ就航地もたくさん飛んでいますが、似たような時間帯でばったり同じイミグレの列に並んだりすると、チーフパーサーの年齢層が全く違うのはとても興味深いですね!笑

働き方

キャリアに付随する福利厚生の一つの例でいうと、

両社、出産して育児休業を取得後に復帰するママさんCAもたくさんいます。

ママさんCAにとって、ステイ中の子どものお世話をどうしていくのかは仕事をどのように続けるかにおいて死活問題。

妊娠が発覚し、赤ちゃんの心拍が確認でき次第、まだまだおなかも目立たず妊娠初期でもフライトはできなくなります。ANAでは速やかに休職となりますが、JALでは休職に入ることもできますし、地上で働くこともできるようになりました。(詳細の経緯などは裁判なんかも起こされて大変だったそう…。詳しくはネットで検索してみてください。)

また、無事に赤ちゃんが産まれ、晴れてママさんCAとして復帰後、

JALには日帰り勤務がありますがANAにはありません。

JALもANAも勤務の割合を選ぶことができます。コロナで余剰稼働といって、要は人が余って、様々な制度ができたり消えたりしたので、今後は人員がどれくらい確保できたかによって選べる範囲等は変わってきます。両社数年新しく採用活動しませんでしたね。

ちなみに日帰りできれば毎日家に帰れます!

しかし、勤務の内容(羽田=伊丹を往復するのか、はたまた日帰りで香港を往復するのか)は選べないので、こどもが寝ている時間に出社・退社となることもあれば、ラッキー保育園のお迎え間に合う、みたいなのもあります。

なので、ここは一概に日帰り勤務が最高とは言えなさそうです。

ANAで働いているママさんCAに話を聞いたところ、ステイになってしまって子どもの顔を見れないのは辛い…と思っていたが、広い清潔なベッドで一人で寝られるのが最高!と言っていて笑いました。一回仕事に出てしまえば気持ちを切り替えることもできるし、少し子どもと離れる時間があると、一緒にいる時間をより大切にしたいと思えて、子どもに夫にも(!)優しくなれるそうです。

価値観は人それぞれなので、どちらの会社にも、子どもと離れるのが寂しい、家族(夫や実家など)との調整が難しい、などの理由でやめていってしまう方も少なくはありません。

希望の勤務の割合を選ぶことができれば、お子様の年齢や家庭の状況に合わせてフルタイムで働いたり、勤務の日数を減らしながらライフワークバランスを保つこともできます。

以上、JALとANAの社風とキャリアにおける違いでした。キャリアの積み方(各社の指導方針など)は随時更新されていきますので、現時点でのお話です。

結論、一長一短なので、どの項目においてもパーフェクトな会社は存在しません。ご自身の考え方に合う会社で働けたら幸せですね!みなさんの肌に合う会社で働けることを祈っています。

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